未分類 鉱物を学ぶ方法

鉱物の分類上の種類について

たかねぎ

小学生の時に鉱物の魅力にひかれ、大学で、地球資源環境を学び、卒論では変成岩岩石学を専攻し学部を卒業しました。現在は、家業の宿屋を手伝いながら鉱物愛好家の裾野を広げる為にサイトを運営中です。 私自身まだ途上の身です。サイト運営を通してご指導、ご鞭撻を賜りながら交流を深め、鉱物に関する知識を増やしていけたら幸いです。

TAKANEGI

今回は鉱物の種類について悩まれているあなたに向けて、鉱物の分類上の種類という切り口から鉱物収集歴20年のたかねぎがご紹介いたします。

今回も、難しそうだニャン

茶五郎
TAKANEGI

私も鉱物採集を始めた当初は、水晶しか知りませんでした。水晶は、ケイ酸塩鉱物に分類されます。分類を、把握できるとただやみくもに頭に入れるより整理して覚えることができるので鉱物種も覚えやすくなります。

確かに、お宝の名前覚えるの楽になるなら知りたいニャン

茶五郎
TAKANEGI

あなたも是非、鉱物の分類上の種類を把握してみませんか?

把握できるようがんばるニャン

茶五郎
TAKANEGI

より良いコンテンツを目指しております、ご不明な点などご意見がありましたら参考にさせていただきたいと考えておりますので、その際は、お問い合わせいただけましたら幸いです。より良いコンテンツ作りのためにご協力をよろしくお願いいたします。

元素鉱物の分類上の種類について

主成分が単一の元素である鉱物です。炭素(C)だけが主成分の石墨やダイヤモンドが代表的な鉱物です。元素名と同じ名前が使われる場合も多いです。人口物と区別するため、自然金や自然銅、自然銀、自然硫黄などが有名です。

硫化鉱物の分類上の種類について

硫黄と金属が結合した化合物、硫化物の鉱物です。地殻中に多様な種が存在し局部的に集中して鉱床を形成し金属資源になります。

一般的に金属から亜金属の光沢を示し、半導体の特性を持つものも多くあります。黄鉄鉱(FeS2)閃亜鉛鉱(ZnS2)、方鉛鉱(PbS)などが代表的です。

金属鉱物の中でも、ヒ素(As アンチモン(Sb) ビスマス(Bi)など半金属元素が硫黄と共有結合し金属元素と副塩をなす鉱物を硫塩鉱物と呼びます。安四面銅鉱、硫砒銅鉱、濃紅銀鉱、車骨鉱などが金属資源になります。

酸化鉱物の分類上の種類について

酸素を2価の陰イオンとしてほかの元素の陽イオンと化合している酸化物の鉱物です。

多くは透明な結晶で、比較的硬度が高く絶縁体です。ルビーやサファイアで知られる鋼玉(Al2O3)、スピネル(MgAl2O4)など宝石に加工される鉱物もあります。また、赤鉄鉱(Fe2O3)や軟マンガン鉱(MnO2)、錫石(SnO2)、ポーキサイトなどは資源として利用されています。

ハロゲン化鉱物の分類上の種類について

フッ素や塩素などハロゲンのみを陰イオンとする鉱物。蛍石(CaF2)や岩塩(NaCl)などが有名です。ハロゲン化鉱物は、一般的に透明でガラス光沢があり、水に溶けるものがあります。

新潟県三川村五十島鉱山 蛍石 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡  
新潟県三川村五十島鉱山 蛍石 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡  

炭酸塩鉱物の分類上の種類について

炭酸イオン((CO3)2-)からなる鉱物です。

石灰岩や苦灰岩などの炭酸塩岩の主要鉱物である方解石(CaCo3)苦灰石[CaMg(Co32]や霰石などが代表例です。一般的には結晶は透明で、塩酸に溶けて分解され炭酸ガスを発砲します。硬度は4以下と低いことがいいです。炭酸鉱物は、生物起源の典型です。ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)など様々な金属の炭酸塩が地表付近で二次的に生成します。

ホウ酸塩鉱物の分類上の種類について

ホウ酸イオン(BO4)5-テレビ石の通称で知られるウレックス石が代表例です。大陸の乾燥地帯に資源として重要な鉱床を形成しています。

硫酸塩鉱物の分類上の種類について

硫酸イオン(SO42-)を主成分としている鉱物です。石膏(CaSO4・2HO)や重晶石(BaSO4)が代表例です。

硬度は、中くらいで水に溶けやすい物や空気中の水蒸気で溶けるものもあります。また、脱水して分解するもあります。地表近くで硫化鉱物の分解によりできるものも多くあります。

リン酸塩鉱物の分類上の種類について

フッ素燐灰石[Ca5(Po4)3F]に代表されるリン酸イオン[(Po4)3-]を主成分とする鉱物です。

ケイ酸塩鉱物に次に多い鉱物です。リン(P)がヒ素(As)やバナジン(V)に置き換えられヒ酸塩鉱物やバナジン酸塩鉱物もリン酸塩鉱物に分類されることもあります。

栃木県今市市猪倉 燐灰石 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡 
栃木県今市市猪倉 燐灰石 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡 

ケイ酸塩鉱物の分類上の種類について

ケイ酸塩(SiO2)を主成分とする鉱物です。地殻では酸素(O)とケイ素(Si)が主要な元素です。ケイ酸塩鉱物の種類の多さと産出はほかの鉱物より抜きんでて多いです。多くのケイ酸塩鉱物は、ガラス光沢をお示しますが化学組成や結晶構造によっては、硬度は多様です。

・ネソケイ酸塩鉱物

かんらん石族やざくろ石超族などが代表例です。

・ソロケイ酸塩鉱物

代表的な鉱物は、異極鉱です。緑簾石とその仲間の緑簾石超族の鉱物あるいは、パンペリー石鏃の鉱物が代表例です。

・シクロケイ酸塩鉱物

ベニト石や長島石、緑柱石、電気石族などが代表例です。

・イノケイ酸塩鉱物

輝石超族や珪灰石や角閃石超族が代表例です。

・フィロケイ酸塩鉱物

雲母超族や粘土鉱物が代表例です

福島県石川町和久 白雲母 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡 
福島県石川町和久 白雲母 引用元:フィールドベスト図鑑 日本の鉱物 松原 聡 

・テクトケイ酸塩鉱物

長石超族、準長石鉱物、沸石超族などが代表例です。

有機鉱物の分類上の種類について

炭素を含む化合物のうち地質作用を受けて天然に生成した固体物質です。ダイヤモンドや石墨は元素鉱物に分類されます。炭化水素やシュウ酸塩などの鉱物がこの分類に属します。

参考文献・参考図書

・図説 鉱物の博物学[第2版]  松原聰、宮脇律郎、門馬綱一

HOT

-未分類, 鉱物を学ぶ方法