今回は、鉱物採集に便利なリンク先をご紹介します。
地図の入手先・土地所有区分の調べ方・アマチュアでの鉱物の鑑別方法・国産鉱物標本写真・日本の鉱物関連学会のリンクを掲載しております。

皆さんの鉱物採集ライフの一助になれば幸いです。
地図関連
国土地理院
このWEBマップを利用することで、無料で全国の地形図が閲覧できます。オンラインのみでの利用になりますので、現地での利用には、紙媒体の地形図も用意すると安心です。
電子地形図の機能として無料で印刷と画像の保存ができます。
産総研の地質図Navi
地質図Naviは、産総研地質調査総合センターから配信される数多くの地質図データを表示するとともに、地質情報を地質図と合わせて閲覧が可能なWEBサービスです。
オンライン上で日本全国の地質情報を閲覧するのに便利なWEBサービスになります。
現地では、利用できないこともありますので産地付近の地質図は事前にダウンロードしておくと便利です。地質図Navi上からもダウンロードできますが以下のWEBページ(地質図カタログ)から無料でラスターデータ(JPEG、GeoTIFF, kml )やベクトルデータ(Shapefile)をダウンロードできます。
より良いコンテンツを目指しておりますので、ご不明な点などご意見がありましたら参考にさせていただきたいと考えておりますので、その際はお問い合わせいただけましたら幸いです。より良いコンテンツ作りのためにご協力をよろしくお願いいたします。
土地所有区分の調べ方
国有林の見分け方
私が利用する国有林と民有林、保安林の分布のおおまかな把握方法をご紹介します。
国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムを利用した確認方法になります。
ステップ1:ウェブマッピングシステムにアクセスします
ステップ2:情報タグの国土数値情報内の国有林野(国有林の分布)、森林地域(民有林や保安林、国有林の分布)の二つを選択します(片方ずつ使われても問題ありません)
ステップ3:該当地域にカーソルを合わせクリックすると情報を確認できます。
国立公園の範囲を調べる方法
国立公園の区域図の把握には、2つ方法があります。
一つは、日本の国立公園WEBMAPです。
調査したい地域の国立公園を指定することで範囲を把握できます。
次は、環境アセスメントデータベース「イーダス」を利用した方法を解説いたします。
https://eadas.env.go.jp/eiadb/ebidbs
イーダスの地理情報システム(GIS)の国立公園の情報を基に把握します。
詳しい操作方法については、リンク先に操作マニュアルも設置されているのでご安心下さい
STEP1:地理情報システム(GIS)の「地図を読む」にアクセス
STEP2:情報項目の国立公園の自然環境インベントリ自然情報を選択
STEP3:情報GAP図を選択し範囲を色塗り化させます
鉱物の鑑別をしてもらえる施設のご紹介
フォッサマグナミュージアム

・肉眼鑑定
こちらでは、石の鑑定というサービスが行われ学芸員の方に石の鑑定を無料でしていただけます。
海岸や河川で拾った石の名前を教えていただけます。
※石の鑑定サービスを受けることができる方は、事前に配布する鑑定券をお持ちの方のみです。
鑑定券の配布日時は、
・鑑定日については、フォッサマグナミュージアムのWEBサイトにてご確認ください。
土曜日・日曜日
・鑑定券の配布場所について
フォッサマグナミュージアム内
・鑑定しない石について
1長さが15cm以上のもの(手のひらサイズ以上)
2ぬれている石、汚れている石
3販売目的の石
4装飾品など加工・研磨された石
・個数について
鑑定の個数:1人5個までになります
鑑定の様子の撮影について
個人的な記録はOKだそうですが、SNS等にアップロードすることは、NGだそうです。
フォッサマグナマグナミュージアム:https://fmm.geo-itoigawa.com/info/appraisal/
鉱物科学研究所

郵送で受け付けくれます。
お支払いは、オンラインショップを利用したクレジット払いか代引きになります。
オンラインショップ:https://horimineralogy.com/SHOP/1123784/list.html
仕様装置 日本電子製 エネルギー分散型蛍光X線分析装置 JSX-3202M-UTW
鉱物を構成している主要元素の確認によって鉱物を鑑別していただけます。
検出可能元素:酸素からウラン 定量範囲:ナトリウムからウラン
成分比から鉱物種を想定していただけます。
分析料金:\7500(税込)
注:電気料金の値上げにより4月1日より上記料金の値上げを検討されているそうです。
・個人の鉱物標本及び宝石ルースが対象です。
・営利目的で利用することはできません。
・鉱石・岩石・隕石は対象外です。
サンプルの条件は、以下のサイズになります。
計測できる鉱物のサイズ(範囲)は約1~10ミリまでになります
分析装置に入れられる標本の大きさは最大8cm程度になります。
鉱物科学研究所http://www.hori.co.jp/
日独宝石研究所

郵送または、窓口に持ち込んで鑑別をしていただけます。
標本のサイズが、大きいものや岩石のような鉱物が入り組んでいる物は、難しいとのことです。また、できるだけ新鮮な面を露出させ、洗浄し分析していただく試料は単結晶がより正確な分析をしていただけるとのことでした。
鑑別結果は、宝石名で記述していただけます。
鑑別結果が出るまでの時間
郵送でのご依頼の場合は、量が多くない場合、1週間以内で結果が出るとのことです。
料金につきましては、お問い合わせフォームから見積もりをしていただけます。
お支払いは郵便局か銀行への振り込みができ、初回はクレジットカードも利用できるそうです。
鑑別の依頼について:https://www.sapphire.co.jp/jggl/contact/howtooder
料金表 :https://www.sapphire.co.jp/jggl/service/tariff
お見積り :https://www.sapphire.co.jp/jggl/contact
益富地学会館

・肉眼鑑定
事前のご連絡と鑑定依頼表のご記入が必要になります。
鑑定費用
1件30分以内 税込み3300円
肉眼鑑定報告書(写真付き)税込み11000円
・岩石偏光顕微鏡による検査
岩石薄片の作成料金:6600円
偏光顕微鏡写真の撮影料金:13200円
検査結果にもとづく岩石の解説料金:13200円
合計:33000円
薄片作成による鉱物種の鑑別は、指導料をお支払いすると教えて下さるそうです。
以下に参考までに指導料を載せておきます。
指導料:1日55000円
鑑定分析に関するご案内:https://masutomi.or.jp/pages/60/
お問い合わせ先:https://masutomi.or.jp/pages/5/
Tel: 075-441-3280
国産鉱物標本をWEBで見る方法
東京大学総合研究所データベース(和田 維四郎 鉱物標本)
以下に東京大学総合研究所データベース(和田 維四郎 鉱物標本)のリンクを記載させていただきます。
各鉱物標本ごとに解説されていますので是非ご一読ください
日本の鉱物関連の学会の例
日本地質学会
日本地質学会は、1893年に創立された学術団体です。
地質学の発展と社会への普及を目的として設立されました。
所属しているのは、大学の研究者や高校・中学の教員です。
さらに、地質関連の仕事に就く社会人や大学生も含まれます。
会員数は約3800人で、地球科学分野では日本最大の規模です。
学会では、研究発表や講演会を通して知識の共有が進められます。
日本鉱物科学会
日本鉱物科学会は、鉱物や岩石に関する学術の発展と普及を目的とした団体です。
2007年に、岩石鉱物鉱床学会と鉱物学会が統合して発足しました。
2016年には、一般社団法人としての体制が整えられました。
学会では、雑誌の発行や研究発表の場を設ける活動が続けられています。
年会では、火山や地球外物質など幅広い分野にわたる発表が行われます。
講演やイベントを通じて、専門外の人々への知識の共有にも力が注がれています。