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里山で注意が必要な獣以外の生物をご紹介

たかねぎ

小学生の時に鉱物の魅力にひかれ、大学で、地球資源環境を学び、卒論では変成岩岩石学を専攻し学部を卒業しました。現在は、家業の宿屋を手伝いながら鉱物愛好家の裾野を広げる為にサイトを運営中です。 私自身まだ途上の身です。サイト運営を通してご指導、ご鞭撻を賜りながら交流を深め、鉱物に関する知識を増やしていけたら幸いです。

今回は、里山で注意が必要な獣以外の生物をご紹介させていただきます。

TAKANEGI

野外で活動される際には、以下の生物に十分気を付けて楽しんでください。

里山で注意が必要な獣以外の生物のリスト

名称生息域
ニホンマムシ日本列島と周辺の島
ヤマカガシ本州・四国・九州・屋久島・種子島など
ハブ南西諸島の奄美群島や沖縄諸島
スズメバチ類北海道から九州まで広く分布
セアカゴケグモ北海道から九州まで広く分布
ドクガ北海道から九州まで広く分布
マダニ北海道から九州まで広く分布
ウルシアジア一帯

ヘビの例

二ホンマムシ

マムシは有鱗目クサリヘビ科に分類される毒蛇で、平地から山地の森林、藪に棲み日本列島およびその周辺の島にのみ棲息します。

水場周辺に多く出現し、山間部の水田や小さな川周辺に生息します。

寸胴な体形に大きな頭を持ちます。

マムシの頭部:頭部は大きく大形鱗と目の横の黒条が目立つ:引用元ニホンマムシWiki

特徴的な斑紋が見られるのが外見上の特徴です。

寸胴な体と特徴的な模様。斑紋の真ん中に黒点がある
マムシの模様:寸胴な体と特徴的な模様。斑紋の真ん中に黒点がある:引用元ニホンマムシWiki

頭の左右には赤外線を感知するピット器官が発達しており、獲物の熱を感じ取って行動します。

とぐろを巻くマムシ:引用元:
とぐろを巻くマムシ:引用元ニホンマムシWiki

昼行性と夜行性が季節によって変化し、冬季は冬眠します。

例として九州の個体群は4 - 5月・10月は昼行性傾向が強く、6 - 9月は夜行性傾向が強いです。

獲物はネズミやカエル、小型のヘビなど多岐にわたります。

ヤマカガシ

ヤマカガシはナミヘビ科に分類される日本固有のヘビで、性格はおとなしいとされます。

ヤマカガシ 001
ヤマカガシ 全体像 引用元:ヤマカガシWiki


ただし中には攻撃性の高い個体もおり、不用意に近づくと危険です。


カエルやドジョウを捕食し、水辺に潜む姿が確認されています。

成長すると全長は60〜120センチに達します。

ヤマカガシ 体長
ヤマカガシ 体長 引用元:ヤマカガシWiki


関東では赤と黒の模様が交互に現れ、西日本では不明瞭になることがあります。


毒は奥歯と首元にあり、それぞれ性質が異なります。

本州・四国・九州・屋久島・種子島などに分布します。



山間部や田んぼ、水辺など湿った場所を好みます。

日中に活動することが多く、カエルの動きが活発な時間帯に合わせています。

ハブ

ハブは、日本固有のヘビであり、主に南西諸島の奄美群島や沖縄諸島に生息しています。

夜行性のため、昼間は穴や草むらに潜み、夕方以降に活動を始めます。

森林、草地、水辺、農地などに姿を現し、人家の周囲や墓地、サトウキビ畑などでも確認されます。

最大で体長2メートルを超える個体も存在し、ハブ属の中でも大型の部類に入ります。

ハブ 奄美大島産
ハブ 奄美大島産 引用元:ハブ Wiki

頭部は三角形に近く、毒牙は1.5センチと長く、毒量は1回で100ミリグラムを超えることがあります。

ハブ 頭部
ハブ 頭部 引用元:ハブ Wiki

ハブは攻撃的な性質を持ち、ピット器官で感知した熱源に反応し、瞬時に飛びかかる行動を見せます。

主な捕食対象はネズミで、食性の大半を占めていますが、小動物や死骸にも反応します。

標高の低い島々には分布せず、特定の地域に集中して生息する飛び石状の分布を示します。

ハブ 徳之島産
ハブ 徳之島産 引用元:ハブ Wiki

ハブの存在は、人間の生活と密接に関わり、血清や駆除制度の整備により被害は年々減少しています。

活動時間、分布、生態はいずれも独自の特徴を持ち、島ごとの環境に大きく左右されています。

虫類の例

スズメバチ

スズメバチ 引用元:Wiki スズメバチ
スズメバチ 引用元:Wiki スズメバチ

スズメバチは、ハチの中でも特に攻撃的な性質を持っています。

巣を守るためには大型動物にも果敢に立ち向かうことがあります。

集団行動を重視し、女王蜂を中心に明確な役割分担がされています。

スズメバチは黒い色に反応しやすく、黒髪や黒い衣類を刺激とみなして警戒する傾向があります。

遭遇時はしゃがんで動かず通過を待つことが大切です。

香水や甘い香りも誘因となりやすいため、外出時は使用を控えるのが安全です。

バーベキューなどでは飲料の缶に侵入することもあるため、飲み残しへの注意も求められます。

刺された場合はすぐにその場を離れ、流水で患部を冷やして毒を絞り出す必要があります。

セアカゴケグモ

セアカゴケグモ 前から見た場合 引用元:セアカゴケグモ Wiki
セアカゴケグモ 前から見た場合 引用元:セアカゴケグモ Wiki

セアカゴケグモは、ヒメグモ科に分類される外来種の有毒グモです。


オーストラリアを原産地とし、現在では世界各地に広く分布しています。


日本では1995年に大阪府で初めて確認され、全国的に定着が進みました。


雌は体長約10mmで黒色、背中に赤い模様が縦に並んでいるのが特徴です。


雄は雌より小さく褐色で、腹面に赤い模様を持つことがあります。


オスは毒を持たず、人を咬む力もないとされていますが事例は存在します。


性質はおとなしく、手で触らない限り人を襲うことはありません。

ドクガ

ドクガ 引用元:新潟県HP
ドクガ 引用元:新潟県HP

ドクガ(毒蛾)は、チョウ目ドクガ科に分類される昆虫で、日本各地に生息しています。

北海道から九州まで広く分布しており、二次林などの自然環境に多く見られます。

成虫は6月から8月にかけて発生し、繁殖のために飛び回ります。

翅の色は褐色で、前翅には濃い縦縞と黒い斑点が特徴的な模様として現れます。

オスの体長は1.4~1.7cm、メスは1.9~2.2cmの範囲です。

成虫は何も摂食せず、植物を食べるのは幼虫の段階に限定されます。

幼虫は黒い体色で、背中にオレンジ色の筋が走っており、見た目からも異質さがうかがえます。

2齢以降の幼虫には鋭い毒針毛が発達し、身を守る手段として働きます。

の毒針毛は皮膚に触れるとかぶれや赤みを引き起こし、かゆみは数週間にわたって続くことがあります。

成虫や蛹には毒針毛は生えていませんが、幼虫の毒針毛が付着しているため、触れる際には注意が必要になります。

卵にも成虫の尾毛由来の毒針毛が付着しており、孵化直後の幼虫もすでに毒を備えています。

マダニ

マダニ 引用元 長崎県HP
マダニ 引用元 長崎県HP

マダニは、節足動物に分類される吸血性のダニで、クモ綱に属します。

草むらや山林に多く見られ、春から秋にかけて活動が盛んになります。

第一脚にあるハラー器官により、哺乳類の匂いや体温を感知して寄生します。

鋏状の口器で皮膚を切り、ギザギザした口下片を差し込むことで血液を吸い取ります。

吸血は数日から十日前後に及び、雌成虫の場合は大量の血液を摂取します。

吸血中はセメント様物質で固定され、容易には外れません。

フタトゲチマダニを含め、多くの種が季節ごとの休眠を行い、発育と吸血のタイミングを調整します。

日本では、主に山間部で生息します。

草木の多い場所では、肌を露出しない服装や虫よけ剤の使用が有効です。

吸血された際には、無理に引き抜かず、医療機関での処置が推奨されます。

ムカデ

ムカデ 引用元 ムカデ Wiki
ムカデ 引用元 ムカデ Wiki

ムカデは世界中の陸地に広く分布し、特に熱帯雨林では種類が多く確認されています。

夜行性の個体が多く、落ち葉や石の下など湿った場所に身をひそめています。

種類によっては草原や海岸などでも生息が見られます。

移動は俊敏で、体の左右の脚を波打つように動かしながら前進します。

地下性のジムカデ類は、細長い体と短い脚で狭い地中をすばやく進む特徴を持っています。

ムカデは肉食性であり、主に昆虫や小動物を捕らえて生きています。

顎肢から毒を注入して相手を麻痺させ、大顎と小顎で餌を細かくします。

大型種では小型の脊椎動物を食べる例もあります。

ムカデにかまれると、毒の影響で腫れや強い痛みが発生することがあります。

まれにアナフィラキシーショックを引き起こすこともあり、緊急対応が必要です。

予防策としては、湿った落ち葉や石の裏を素手で触らないよう心がけることが大切です。

ムカデを見かけた場所の整理や除湿を行うことで、接触の可能性を減らせます。

かまれた際は、流水で傷口を丁寧に洗います。毒を吸い出す際には、専用の器具を使うようにしましょう。

ヤマビル

ヤマビル 引用元;ヤマビル Wiki
ヤマビル 引用元;ヤマビル Wiki

ヤマビルは、湿潤な森林地帯に多く見られる陸生の吸血性ヒルです。

日本では岩手・秋田県以南の本州から四国、九州に分布。

大型ほ乳類に取りついて血を吸うことが知られており、人も対象となります。

活動は主に10℃以上で、梅雨や秋の長雨の時期に活発になる傾向があります。

体長は25~35ミリ程度で、吸盤を使って移動し、皮膚の柔らかい部分に取りつきます。

口にある顎の歯で皮膚を切り裂き、ヒルジンという成分を注入して血を吸います。

生息地は本州以南を中心に広がっており、湿気と動物の存在が大きく関係しています。

靴下や衣服の隙間から侵入して吸血することもあるため、山中では注意が求められます。

咬まれても痛みは少なく、出血が長引きやすい点が特徴です。

防ぐ方法としては、長袖長ズボンの着用や専用スプレーの使用が有効とされています。

咬まれた場合はアルコールや塩、酢などで落とし、患部には化膿止めを使用することが推奨されています。

植物の例

ウルシ

ウルシ 引用元:ウルシ Wiki
ウルシ 引用元:ウルシ Wiki

ウルシ(漆)はウルシ科の落葉樹です。

成木になると高さは約15メートルまで成長し、葉は羽状複葉で鋸歯のない小葉が特徴です。

生息域はアジア一帯に及び、日本には縄文時代にはすでに存在していたとされます。

ウルシは「かぶれの木」としても有名で、原因物質はウルシオールという成分です。

この成分は皮膚に強い炎症を引き起こし、蒸気や煙にも反応することがあります。

症状が出た際は、石けんで洗い流し、医療機関での処置が望ましいです。

触れる機会を減らすには、葉や幹を直接さわらず、草刈り時には手袋と長袖で肌を保護することが重要になります。

参考サイト・図書・引用文献

・ニホンマムシ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%A0%E3%82%B7

・ヤマカガシ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%82%B7

・ハブ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%96_(%E5%8B%95%E7%89%A9)

・スズメバチ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%83%90%E3%83%81

・セアカゴケグモ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B4%E3%82%B1%E3%82%B0%E3%83%A2

・ドクガ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%AC

・マダニ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%8B

・ムカデ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%87#%E5%90%8D%E7%A7%B0

・ヤマビル Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%93%E3%83%AB

・ウルシ Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B7

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